過酷すぎたつわり。妊娠６カ月なのにまだ終わらない（後編）
昨日の記事で、つわりがつらすぎて入院を決意するまでを書きました。
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入院を決めたのは、家事を諦めるため
正直、入院して症状が改善するという期待はしていませんでした。
だってつわりだから。
時間が経つのをひたすら待つしかないと思っていたんです。
入院を決めたのは、
家にいると「あれをやらなきゃ、これをやらなきゃ」というストレスを感じるからでした。
食事、買い物、そうじ、洗濯、ゴミ捨て・・・
やらなきゃいけないことがどんどん頭に浮かんでくるのに動けない。
夫は仕事が不規則で、なかなか家事を頼めない。
入院することで、家事をあきらめる
というのが一番の理由だったと思います。
入院してしまえば、
家の中が汚いとか、暑いとか、
食べられるものを毎日考えて買い物に行くとか
考えることをやめます。
世の中には、
私よりひどいつわりでも、上の子の世話をして、家事も頑張っている女性がいると、
いろいろなブログを読んで知っていました。
「こんなことでへこたれて、私は全然だめだな」とも思いました。
でも不妊治療を経てやっと授かった赤ちゃん。
絶対に無理はしない。
お金を使ってもいいから、頼れるものは頼って出産まで無事に過ごす。
それが私の最優先事項でした。
吐き気止めが入った点滴の効果は抜群だった
通っていた病院に入院して体重を計ると、
妊娠前より７キロも落ち、あばら骨が浮き出ていました。
点滴は500mlを１日３袋。
点滴だけで翌日には１キロ体重が戻りました。
こんなに水分が失われてたんだ・・・恐怖を覚えました。
点滴の中には吐き気止めが入っているのですが、
最初はあまり効果を感じませんでした。
２〜３日後にふと、胸のムカムカがあまりないのに気づきました。
水や、牛乳を少しずつ飲みましたが
リバースすることはありませんでした。
吐き気は落ち着き、よだれとの戦い
点滴のおかげで吐き気が落ち着いたものの、大量のよだれは続きます。
よだれづわりが始まったころ、 フェイスタオルを口にあててしのいでいましたが
タオルに臭いがつき、それがとても気持ち悪かったので
延々とティッシュに吐き出して捨てる方法にしました。
ボックスティッシュ１箱を２時間半で使い切ってしまうペースでした。
夜は横になってうとうとしても、よだれがあふれてくると目が覚めてました。
１〜２時間ずつしか眠れていなかったと思います。
食べられる喜び
入院４日目ごろ、調子の良さそうな私を見て看護師さんから
「何か食べてみる？」と言われました。
水や牛乳を飲む以外やることがなくて飽き飽きしていたので、
病院の食事を食べてみることにしました。
和食・洋食・麺類の３種類から、最初は麺類を選びました。
メニューはそうめんとサラダ、ヨーグルト。
家で苦しんでいたときから、ちゃんと食べていなかったので
実に１〜２週間ぶりの食事です。
よだれのせいで、食べ物を口に入れることができるのか？ 味を感じるのか？
そんなことすら不安だったのですが
一口、そうめんを食べられたとき、
涙が出るくらい感動したのを覚えています。
一口食べてはよだれをティッシュに出し、また一口食べる、という具合でしたが、
ずっとティッシュに出し続けるよりは、かなり楽に感じました。
それから毎食、食べられるようになり
入院６日目で退院することになりました。
正直２〜３週間は入院するかなと思っていたので
少しほっとしたのと同時に、
また暑い中、家に戻って生活できるか不安でした。
退院後ももちろんつわりは続いた
退院後もつわりに耐えながら頑張ろうと思っていたのですが、
また自分で家事をする不安がストレスになったのか
吐き気が戻ってしまいました。
誰かに食事を用意してもらえればなんとか食べられることは
入院で分かったので、結局実家にお世話になることにしました。
両親が話し相手になってくれるし、食事の用意も洗濯も掃除もやってもらえます。
実家に帰った途端、不思議なほど心が軽くなったのを覚えています。
それから２カ月間、実家に甘えさせてもらい
徐々に吐き気はおさまり、よだれのわずらわしさも何となく軽くなっていきました。
暑さが少し和らいだころ、ようやく仕事に復帰しようと決めました。
よだれは続くけれど、かなり元気に！
いま妊娠６カ月、仕事に復帰して１カ月がたちました。
よだれは出続けていますが、かなり元気になり、食欲も完全に戻りました。
仕事中よだれがわずらわしいですが、
量はかなり減ってきたと思います。
ティッシュに吐き出さなくても、お茶を飲んだり飴をなめたりして
ごまかすことができるようになりました。
このまま出産まで続くのかも、と覚悟し始めています。
でも、食事ができるようになってよかった。仕事に復帰できてよかった。
そのありがたみを感じています。
あとはこのまま順調にお腹の子が育って、無事に産まれてほしい！
